レーシングエンジニアとは
レーシングエンジニアはマシンがベストな状態でレースできるように向けて管理し、またレース中は優勝に向けてチームの責任技術者として、スタッフを監督・指揮するのが仕事。
テスト走行の結果や次に参戦するレースコースの特色を踏まえ、マシンのチューニング、レース全体の総指揮を執る。
戦略やレース展開を分析して考えるだけではなく、マシンの開発やチューニングにも幅広い知識を有している必要があるので、幅広い知識や技術をもっておく必要がある。
ドライバーやメカニックなどのスタッフを取りまとめることも求められ、海外で試合することも多いモータースポーツの世界では英語のスキルは必須だろう。
レーシングエンジニアになるには
特に必要となる資格はないが、クルマやバイクに関する知識が必要になるため整備士関係の資格を取得しておくとよいだろう。
自動車関連の大学や専門学校で知識や技術を身につけ、レーシングチームのメカニックとして就職する。
ただし、はっきりとしたレールが敷かれているわけではなく、自分で切り開いていかなければならない。
メカニックとしての能力や整備士としての能力はもちろん、空力や自動車工学に秀でていることも必要だし、マネジメント能力も必須条件だ。
そのため、トップドライバーはチームを変わる際、担当エンジニアを連れてくることが多い。従って、コミュニケーションをとるために語学力も必須となる。
レースエンジニアの仕事
仕事の内容は多岐にわたる。
新しいマシンの開発やシーズン中の空力パーツの開発、それを使ってセッティングの指示をする。燃費やタイヤの摩耗度から逆算したレースペースの設定など。
レース中は状況を見ながら、タイヤ交換のタイミングやレースペースの変更、ライバルとの差をドライバーと一体になって見守り、励ましたり、抑えたりとレースエンジニアには大きな責任がある。
常にチーム全体のマネジメントをする高い能力を必要とされ、先を見通して動くことが大事な仕事だ。
他にもスポンサーから資金提供を受ける際、プレゼンをする場合もあるという。本当に責任のある仕事といえる。
それだけに収入面でもドライバーやデザイナーに次ぐ額にあるのが普通だ。
トップクラスになると億単位になることもざらにあるのが、このレースエンジニアというポジションである。
その分、ストレスがかかるポジションでもあり、体力的にも大変な仕事であるといえるだろう。